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天津日本人学校

— Tianjin Japanese School —

tel:022-5989-5656

e-mail:jstj@tensinjs.net

天津情報

天津情報

天津生活情報

1. 食生活


(1) 天津の食糧事情及び食料店の営業日・時間


 天津の食料事情は大変良好です。食材に関しては日本より豊富です。近郊農家ではハウス栽培も行われ、冬の時期においても新鮮な野菜が食べられるようになりました。果物も豊富で地元産も多くあります。パイナップル、マンゴ、イチゴ、ライチ、桃など季節の果物も豊富に出まわります。最近は南の果物も多く入ってくるようになり、珍しい果物も店頭に並んでいます。


 市内には、外国のスーパーが何軒もあり、無農薬野菜・有機栽培野菜など、衛生的な食材が購入できます。また、日用品も日本と同じように買えるようになりました。しかし、野菜、卵等は自由市場の方が新鮮のようです。日本からの輸入品は全体的に高価です。


(2) 食堂の営業日・時間(中華・西洋・日本)


 露店は朝早くから営業しています。ホテル、飯店、酒店では朝食を食べることができます。昼食、夕食をとることに問題はありません。店も多く好きな中華料理を注文することができます。ただし、菜単(メニュー)が読めて、内容が分からないとどんなものが出てくるか分かりません。仲間と失敗を繰り返して覚えて行くことも中華料理を食べる楽しみだと思います。また地方色豊かな料理や、韓国料理や西洋料理など外国の料理店もあります。日本食の店も、和食、焼き鳥、居酒屋、回転寿司、スナック等たくさんありますが、中華料理に比べ割高です。
 


2. 買い物


 市内には、外資系・現地系の大型スーパーがたくさんあるので、だいたいの食料品、生活用品はそろえることができます。また、家具屋・電機屋ともに大型の物がいくつもあるので、特殊な物でなければ、購入できます。


(1) 食料品


 日本食の場合は、一部の調味料や海の魚が少なく、あっても割高です。一般的に必要な食料品はほとんど天津で買うことができます。


・ 米:天津産のおいしい米が売っています。 割高ですが、あきたこまちなどの日本種も買えます。


・ パン:ホテル、スーパーマーケット、百貨店で売っています。


・ 肉類:豚肉、鳥肉、牛肉は売っています。輸入物、現地産のハム、ソーセージのパック入りも売っています。


・ 野菜:豊富な野菜が自由市場で売っています。現在は、近郊農家のハウス栽培が盛んになり、一年中手に入れることができます。だだし、ごぼうなどの一部の野菜はなかなか手に入りません。


・ 乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター、マーガリン等中国産を含めて売っています。


・ 果物:林檎、蜜柑、葡萄、桃、梨、柿、苺、西瓜、哈蜜瓜等年中季節の果物が売っています。秋になるとおいしい天津甘栗が安く食べられます。


・ 魚:売ってはいますが、日本の様にはいきません。特に刺し身等生で食べるときは高くつきます。貝類、蝦、蟹は豊富に有ります。アジの開きのような干物はありません。


・ 調味料:砂糖、塩、醤油、ケチャップ、マヨネーズ、味の素、牡蛎油、酢は中国製が豊富に売っています。割高ですが、味噌、醤油、酢は日本からの輸入品が良いと思います。


・ 菓子:チョコレート、ビスケット、クラッカー、スナック等輸入物、中国産ともに豊富です。ケーキやクッキーは、外資系ホテルで自家製のものを売っています。輸入品は、割高です。


・ 食用油:日本の輸入物もありますが、中国製のピーナッツ油、菜種油、胡麻油、オリーブ油がたくさん有ります。自由市場では計り売りもしています。


・ 嗜好品:煙草、酒、ビール、ウイスキー:スーパー、ホテル、中国の商店で輸入物、中国産ともに豊富に売っています。ビールは中国産アサヒ、サッポロ、キリンもあります。日本酒は天津で生産しており生酒も飲めます。コーヒー、紅茶、ココア等も、外国企業製品が自由に買えます。輸入品も有ります。


・ 飲料水:水道の水は石灰分が多く硬質なので飲めません。各部屋には飲水機があり、大きなボトルで水を配達してくれます。また、スーパーでは、世界各国のミネラルウォーターが売っています。


・ 乳幼児食品:粉ミルクは安いですが、粉ミルク、離乳食は日本から持って来たほうが安心です。



(2) 生活用品(衣料、家具、雑貨)


①衣類


 天津の季節は内陸性気候で夏は非常に暑く、冬は極寒の日が続きます。春、秋は比較的短いため突然衣替えの必要がある場合も少なくありません。天津で購入できる衣類は最近かなり良くなり外国との合弁会社や輸出用に生産された衣類は、質もデザインも良いものがあります。有名ブランド品は日本と変わらない値段です。


 コート・スーツ・ブレザー・セーター・ブラウス・ワイシャツ・ズボン・スポーツ用品・下着・靴・ベルト・ハンドバッグ・子供用衣類・寝具類(羽布団)等全て購入することができます。



主な百貨店

店名
住所
コメント
天津伊勢丹和平区南京路108号日系デパート。日本の化粧品・衣服・電化製品・メガネ・日本人のいる美容院がある。やや高い。
国際商場南京路吉利大厦のとなり中国デパート。吉利大厦のとなりにあり、台所用品、日用雑貨等、日本製品もある。
新世紀南京道吉利大厦のとなり中国デパートで、洋服専門。中国ブランドから輸入グランドまで揃っている。
津匯広場南京路香港系デパート。洋服関係が多い。1階には「マクドナルド」「ケンタッキー」「31アイス」「スタ^バックス」もある。
勧業場和平区濱江道天津一の老舗の中国デパート。商品が豊富で、中国製品はほとんどある。
濱江商場和平区濱江道中国デパート。中国製品はほとんどある。電化製品も多い。
百貨大楼和平区和平路天津の老舗中国デパート。大変大きい。衣類など豊富。
新安広場(新世界)和平区和平路古文化街の近くにある大型デパート。地下に家楽福(カルフール)がある。
天津友誼商厦河西区友誼路天津の老舗中国デパート。食器、台所用品など日本の製品を置いている。韓国製品が充実。



②家具・インテリア


 天津には大型家具店がかなり多く見受けられます。応接セットを始めとして、食堂テーブル、ベッド、衣類入れ等かなりのものは揃えることが出来ます。デザイン等あまり気にしなければ困ることはありません。



(3) 電気製品等天津で入手可能なもの


 テレビ、ビデオ、冷蔵庫、洗濯機等大型電気製品は、中国製でもかなり質のよいものがあり、それで十分使用できます。日本との合弁会社の製品もあり品質もかなり良いものがあります。日本製も売っていますが値段はかなり高いようです。ノートパソコン等は日本から持ってきたほうがよいと思います。


 ただ、中国の放送・ビデオ類はPAL方式と言って、日本のNTSC方式とは違いますので気をつけてください。



(4) 電気製品の日本との規格の違い


 中国は日本と違って220V 50ヘルツです。日本の電気機器を天津で使うにはトランス(変圧器)が必要です。トランスは当地で購入できます。旅行等に使う場合の小型のトランスは手に入りません。

 コンセントのさし込みプラグは形状が何種類もあり、日本と同じものも、違うもの両方あります。コンセントの形が合わない場合は、こちらで「多形状対応コンセント」を購入できます。
 


3. 天津の交通事情


(1) 学校への通学


 天津では自家用車の運転は困難です。理由は道路整備の問題、交通ルール、マナーの問題、交通事故発生時の問題、たくさんの自転車通勤者等危険が多いです。天津日本人学校は津南区双港鎮微山南路28号楼にあります。次の3通りの通学方法が考えられます。(学校の立地から考えて、徒歩や公共交通機関での通学はむずかしいと思います。)


 第一は契約車通学です。
 第二はタクシー通学です。タクシーを月契約して送迎に使うことも可能です。
 第三は公寓(マンション・アパートなど)が提供しているバス通学です。



(2) 市内・北京への交通機関


 街への買い物、会合、食事は、公共バス、タクシー、地下鉄があります。


 バスは1.5元から乗れ、路線が市内を縦横無尽に走っているため、1~数回乗り換えればだいたいどこへでも行くことができます。ただし、乗車前にバス番号を把握しておく必要があるので上級者向けです。


 タクシーは、カローラクラスの車が中心で最初の2.7kmが8元、後は1kmごとに1.7元です。燃料費高騰の煽りを受けて、支払い時にプラス1元されるようになりました。市内には、たくさんのタクシーが走っているので、簡単に乗ることができます。


 地下鉄は、現在1号線・2号線・3号線・9号線が開通しています。さらに、工事が進められています。


 北京南駅ー天津駅間に新幹線(動車組・和諧号)が開通しており、約30分で移動できます。



(3) 北京空港、天津空港への交通


 天津に来るにはいくつかの方法があります。


 1つ目は成田空港→北京空港→天津の方法です。成田(羽田)ー北京間はJAL、ANA、CA等が毎日飛んでいます。

 北京→天津へは直通バスの利用ができます。空港を出て天津行きのバス停で乗ります。天津行きのバスは空港を出て正面辺りにあります。見づらいですが案内はあります。バスの窓上に書いてある天津~北京の文字を見つけるのが無難です。天津は南京路国航大廈か天津天環客運駅に止まります。そこから学校まではタクシーが便利です。料金は空港から天津まで80元くらい、時間は2時間ほどかかります。

 北京空港へは上記のバスが朝3時半から30分~1時間おきに6時まで出ています。


 2つ目は、中部国際空港と天津が結ばれているので、その便を使う方法です。JALが毎日飛んでいます。空港は市内中心部から約40分のところにあります。空港に行くにはタクシーを使うのが一番便利です。料金は市の中心部から50元位、時間は40分位です。また、地下鉄2号線が開通し、九河や天津駅に直結しました。


 さらに、中華航空の天津関空便、天津羽田便、天津航空の天津関空便、天津静岡便、天津沖縄便など日本との航空便が増えています。



(4) 天津から北京への交通


 天津から北京へ行くには直通バスと列車があります。バスは主要な停留所から出ています。料金は30元くらい、時間は2時間です。列車は天津駅から北京駅まで快速が走っています。料金は時間帯によって違いますが30元~45元ほどで、所要時間は1時間半です。


 2008年夏より動車組と呼ばれる新幹線が開通し、2等55元から1等66元で30分の所要時間です。(天津駅と北京南駅を結んでいます。)



(5) タクシー


・ 初乗り(2.7㎞)8元、以降1㎞ごとに1.7元、支払い時に燃油費としてプラス1元
・ サンタナ 初乗り(2㎞)10元、以降1㎞ごとに2元
どのタクシーも10㎞以上の乗車は上記金額の5割り増しとなります。


(6) 公共バス


 1.5元~ ほとんどの路線バスは均一料金ですが、長距離を走る路線など、距離制が採用されているバスもあります。


(7) 地下鉄


 2元からの距離制です。比較的物価の安い天津でも値段が上がり続けているので、今後はこうした運賃も値上がりしていくことが予想されます。



4. 天津の社会状況、注意事項


(1) 治安状況及び注意事項


 天津の治安は比較的よく、安全な地域である。しかし、タクシー等での不正な料金請求や、交通事故等に遭うおそれもある。経済の発展によって、今後どうなるかは分からない。実際に新聞等では、いろいろな事件が報じられている。以下に、北京の様子を示しておく。

 
 中国の刑事事件の8割方は窃盗といわれている。邦人が被害者となる犯罪のなかで最も多いのも、やはり盗難である。空港、駅、観光地等での置引き、デパート、繁華街、ホテルのエレベーター内等でのスリによる盗難、レストランなどで食事中に身近に置いたバッグを盗まれる等の被害がしばしば発生している。


 天津は北京に比べ比較的治安はよいが、用心にこしたことはない。


(2) 防犯対策


・ 貴重品を携帯しているときには常に手に持つようにし、手から離してスーツケースや、カウンターの上等には置かないようにすること。

・ 旅券、現金、小切手帳等は一つの手荷物に入れるのではなく、別々の場所に分散し携帯すること

・ 現金は当座必要な限度額以上のものは持ち歩かないこと

・ ホテルでは、貴重品の保管にはフロントのセイフティーボックスなどを利用し、自室に置かないこと

・ 住居、自転車の施錠を励行する。

・ 白タクには乗らない。

・ 高級デパート前などの客待ちのタクシーにななるべく乗らない。



5. 天津の医療・健康


(1) 医療制度


① 天津の医療制度・事情、日本語のできる医者の有無


 最近は、天津にも外国人専用窓口を持つ病院や、日本人医師、日本語を話す中国人医師のいる
病院があり、だいたいのけが・病気は天津で診てもらうことができます。ただ、けが・病気程度が重い場合は、北京の病院に行って診てもらったり、日本へ帰国して治療する場合もあります。


 天津では、龍頭クリニック、ユナイテッドファミリー病院、SOSクリニックに、医療通訳が常駐しています。


天津の外国人受付のある病院は、どこも海外旅行保険に対応しています。



天津の病院

病院名
専門
日本語
住所・電話
受付時間
天津龍頭クリニック総合

九河診療所

2460-4996

2455-7928
河東区衛国道140号

9:00~17:00

天津ユナイテッド

ファミリー 

小児科

河西区潭江道天瀟园22号

5856-8500
緊急
5856-8555 
136-2218-1757
(日本語直通)

24時間対応 

天津SOS

インターナショナル

クリニック

内外科
小児科
婦人科

2352-0143
河西区柴金山路

天津喜来登飯店
4008-188-033
(日本語受付)

月~金
9:00~18:00

9:00~13:00
天津第一中心病院総合
不可
2362-6359
内線20408(外賓受付)
天津市南開区西康路

月~土
8:00~11:30
14:00~17:00

救急外来可
外賓問診の受付は一般受付横。

天津中医学院

第一附属病院

総合

2743-2236
対外連絡弁公室へ取り次ぐ。

天津市南開区

鞍山西道314号

月~金
8:00~11:30
14:00~16:00

救急外来可
外賓問診は一階貴賓診療室

児童病院小児科
不可
2335-1118
和平区馬場道225号

8:00~12:00
13:30~17:30

救急外来可
月曜~日曜・受付は一般と同じ





②天津で病気かかった場合の対応


 病気になったときは、日本語対応の医療機関へかかるか、中国語の出来る人と一緒に行ってもらうことが大事です。治療の内容によっては「天津の病院か」「日本の病院か」を医師と相談し早めに決めた方がよいでしょう。


 歯の治療は、天津でも龍頭クリニック(日本語可)で受けることもできますし、日本の技術を用いて治療する病院もあります。しかし、できる限り出国前に治療してくることをおすすめします。


 普段、医者から頂いている薬は、医師と相談して、持参するか、家族の方に送ってもらうようにしておいてください。手術を必要とする場合は、医師と相談し天津で行うか、帰国するか決める必要があります。


③天津で生活する上で必要な予防接種


 子ども(麻疹、ポリオ、DPT(三種混合)、BCG)
 成人(破傷風、A・B型肝炎)
 ※以上は日本で接種して来た方が安心です。


④天津で可能な予防接種(乳児、幼児、児童、生徒、大人)


 天津においても龍頭クリニック、SOSクリニックにて上記のほとんどの予防接種が可能になりました。


 料金は日本の料金と大差ありません。しかし、予防接種は、効果が出るまでに時間を要するものが多いので、できる限り出国前に接種されることをおすすめします。


⑤天津で出産の可能性について


 天津は、日本と比較的近い位置にあるので、帰国して出産される方が多いです。北京の病院で出産される方もみえます。また、天津にも日本語の話せる医師のいる産科病院もあるので、そこで出産されるかたもみえます。しかし、言葉の問題上、出産育児に関する習慣や考え方の違いもあるので、初産の場合は帰国して出産した方が安心です。